* Fonit Cetra

国営レコード会社Cetraと、歴史の長い民間レコード会社Fonitが合併したもの。
New Trolls / Senza orario, senza bandiera 1968 デビューアルバム。所有するCDは音質がイマイチだが、でコーディング自体古いからしかたないのだろう。ポップで、シングルとなっている曲が多く、思い入れたっぷりの歌い方といい、メロディの良さといい、なかなか好感のもてるアルバムである。トータルの時間が28分強と、今では信じられないような短さ。
New Trolls / New Trolls 1970 2nd。イタリアン・ポップスのアルバム。良い曲が多数入っている。
New Trolls / Concerto Grosso per i New Trolls 1971 3rd。タイトル組曲は、映画音楽作曲家バカロフの音楽を大々的にオーケストラを導入して演奏しており、クラシカル・イタリアンロックの金字塔と言われていた。旧A面の冒頭から3曲目まで、どれも楽曲も美しく素晴らしいのだが、そこまでで美しい音楽路線は終わってしまい、あとはハードロックになってしまう。
Osanna / L'uomo 1971 Citta' Frontale(イルバレのG.Leoneも居た)が発展して結成されたナポリの雄。中学時代に入手した雑誌で「PFMがラテン民族の陽。イタリアの暗い陰を描いたグループがオザンナ。」と紹介されていた。本作は、オザンナの、記念すべきデビューアルバム。民族音楽系ハードロック。デビューアルバムにしていきなり傑作。
Delirium / Dolce acqua 1971 リーダーの、イヴァノ・フッサーティは本作のみ在籍。歌が中心の、ジャズ的エッセンスもあるアコースティックな作品。
New Trolls / Serching for a land 1972 4th。2枚組のアルバム。前作の路線とは全然違う英語のロックアルバムだが、これも結構よい。
Osanna / Milano Calibro 9 1972 New Trollsの”Concerto Gross”で活躍したバカロフによるオーケストラアレンジが素晴らしい、有名なアルバム。冒頭曲のオーケストラの素晴らしさ、ラストの歌メロの素晴らしさなどが特に光る。
Raccomandata con Ricevuta di Ritorno / Per...un mondo di cristallo 1972 イル・バレット・ディ・ブロンゾやオザンナに近い、ヘビーで前衛的なロック・アルバム。ただし、こちらは、金属質の音のメロトロンが登場するわけではない。ピアノ、アコギ、フルート、サックスなどを用いて突進するように演奏している。最後の曲のストリングスとの掛け合いはスリリングなところも、その後、のどかなアコースティックな調べで幕を閉じる。本作の後、Luciano Rdgoli(vo,g)とNanni Civitenga(g)の二人はSamadhiに参加。
Alluminogeni / Scolopendra 1972 Turin出身のキーボードトリオ。Patrizio Allumino (key,vo)、Enrico Cagliero (g,b)、Daniele Ostorero (ds)
FLea / Topi O Uomini 1972 Goblinの先祖の様(Etnaの前身)なFleaの唯一作。ハードロックとヘビー・プログレの中間に位置する。不協和音的な展開をするところなど、なかなか魅力的。
Tito Schipa Jr. / Orfeo 9 1973 リスボン生まれのTito Schipa JrをはじめLoredana Berteなども参加しているロックオペラ。
Delirium / Lo scemo e il villaggio 1972 唾とばしフルートと必殺メロトロンの洪水。1作目に比べて、ジャズ的エッセンスは健在のうえ、演奏が中心になっている。混沌とした演奏の後に、美しいメロトロンが登場するところなどは感動もの。
Osanna / Palepoli 1972 呪術的なサウンドに導かれて、土着的なサウンドと妖しく美しいメロディが交錯する、イタリアンロックの奇跡。民族系陰音楽の大傑作。
New Trolls / UT 1972 5th。旧A面の端正かつドラマチックな曲が切れ目無く展開していくところも、また、旧B面の、ギターによって表現されている恋人同士の会話、感動的な歌メロなど、どこをとっても最高のイタリアン・ロック・アルバム。
Ivano Fossati / Il grande mare che avremmo traversato 1973 デリリウムから脱退しての1stソロ。
Nico, Frank, Gianni, Maurizio / Canti d'innocenza, canti d'esperienza 1973 New Trollsの分裂期のアルバム。IBIS前夜。ハードロックといわれていいるが、といって単なるハードロックではない。
I Califfi / Fiore di metallo 1973 パイプオルガン、アグレッシブなオルガンなどが目まぐるしく展開する演奏曲'Varius'が名曲。もう一曲プログレ然とした演奏曲があり、その他は少しポップな歌とハードな演奏によるロック・アルバム。
Ivano Fossati - Oscar Prudente / Paco prima dell'aurora 1973 DELIRIUMのIvano Fossati (vo,fl)とSSWのOscar Prudenteが組んで、FONIT/Numero Unoという変則的なLabelの位置づけで、DELIRIUMの1作目的な歌ものアルバムの本作を発表。暖かい歌やフルートリードの素晴らしいインスト曲2曲が含まれており、とても素晴らしい作品。
Garybaldi / Astrolabio 1973
Ricordi D'infanzia / Io Uomo 1973 唯一作。それなりに重たい感じのオルガンが引っ張るヘビープログレ。
Uno / Uno 1974 ”Palepoli”発表後Osannaが分裂して、D.Rustici (g)、E.D’anna(fl,sax)が結成したユニットで、ヘビネスさと美しさが同居した傑作アルバム。ライザ・ストライクがスキャットで参加し、「狂気」している。
Delirium / III 1974 3rd。暖かいフルートに導かれつつも複雑な展開をするトータル色のある傑作アルバム。Strings系のオーケストラのバックも大々的に入って盛り上がる。
Tito Schipa Jr. / Io ed io solo 1974 繊細で高めの声で、抒情的かつドラマティックな音楽を歌う名作アルバム。歌ものであると同時にプログレ。
Osanna / Landscape of Life 1974 メロトロン全開の曲、ハードロック、そしてド演歌としか思えない曲などごちゃ混ぜ。すでにバンドは分裂状態だったらしく、片割れのUnoなどの方ができはよいと言われていたが。昔、これはこれで結構気に入っていたアルバム。
Samadhi / Samadhi 1974 Raccomandata con Ricevuta di RitornoのLuciano Rdgoli(vo,g)とNanni Civitenga(g)が参加している。ジャケットで損している。特段アラブ系ではない。伸びやか、かつ、さわやかなイタリア語の歌の美しいプログレアルバム。心地の良い曲が多い。
Procession / Fiaba 1974 2nd。後にArti e Mestieri に参加するGianfranco Gaza (vo)が在籍した。 Roby Munciguerra (g), Maurizio Gianotti (sax, fl), Paolo D'Angelo (b), Francesco Froggio Francica (perc)
Alusa Fallax / Intorno Alla Mia Cattiva Educazione 1974 セミプロバンドAlusa Fallax唯一のアルバム。本作以前に65年,69年と2枚のシングルを発表しているらしい。79年頃まで、このバンドはコンサート活動など続けていたとのこと。サウンドは、flがそこそこ鳴り響き、またkeyがシンフォニックでよい感じ。全体としては、この時期の平均的なイタリアン・ロック。ビートルズのアビー・ロードB面の影響を受けているそうで、小品13曲が連続して展開。
Citta Frontale / El Tor 1975 Osanna分裂期、L.Vairetti、M.GuarinoがSax奏者などのメンバーを加えて暖かみのあるジャズロックの本アルバムを発表。やはり、コロコロとロールするGuarinoのドラムスやVairettiの歌を聴くとOsannaの香りがプンプン。名盤。なお、もともと、オザンナを名乗る前は、D・ルスティチ、ジャンニ・レオーネがいたチッタ・フロンターレと名乗っていたのが、本作でグループ名が復活ということか。
New Trolls / FS 1981 12th。イタリアの国鉄FSをアルバムタイトル及びジャケットに掲げたアルバム。列車の走行音を模したようなリズムにのって、シンフォニックなポップロックが展開していく。プログレとして聴いても、とてもいい。
Mauro Pagani / Sogno Di Una Notte Destate 1981 solo第二弾。血管が切れそうなパワーのあった前作に比して、結構地味なアルバムとなっている。
New Trolls / America OK 1983 13th。「アメリカは偉大な国」というナレーションが何とかならないか。とにかく、どういうつもりか分からないが、冒頭の曲のセリフは勘弁してほしい。あとはとてもよいのに。もったいないと思う。
New Trolls / Tour 1985 14th。イ・プーのライブみたい。
Roberto Cacciapaglia / Generazioni Del Cielo 1986


LABEL : Fonit Cetra

LPX 3 New Trolls / Senza orario, senza bandiera 1968
LPX 7 New Trolls / New Trolls 1970
LPX 8 New Trolls / Concerto Grosso per i New Trolls 1971
LPX10 Osanna / L'uomo 1971
LPX11 Delirium / Dolce acqua 1971
LPX12/13 New Trolls / Serching for a land 1972
LPX14 Osanna / Milano Calibro 9 1972
LPX15 Raccomandata con Ricevuta di Ritorno / Per...un mondo di cristallo 1972
LPX16/17 Tito Schipa Jr. / Orfeo 9 1973
LPX18 Delirium / Lo scemo e il villaggio 1972
LPX19 Osanna / Palepoli 1972
LPX20 New Trolls / UT 1972
LPX21 Ivano Fossati / Il grande mare che avremmo traversato 1973
LPX22 Nico, Frank, Gianni, Maurizio / Canti d'innocenza, canti d'esperienza 1973
LPX23 I Califfi / Fiore di metallo 1973
LPX24 Ivano Fossati - Oscar Prudente / Paco prima dell'aurora 1973
LPX26 Uno / Uno 1974
LPX29 Delirium / III 1974
LPX31 Tito Schipa Jr. / Io ed io solo 1974
LPX32 Osanna / Landscape of Life 1974
LPX33 Zucchero / Zucchero 1974
LPX38 Ivano Fossati / Goodbye Indiana 1975
LPX45 Citta Frontale / El Tor 1975
LPX57 Roberto Soffici / All'improvviso L'incoscienza 1977
LPX65 Roberto Soffici / Il Canto Della Scorpione 1978
LPX93 New Trolls / FS 1981
LPX99 Mauro Pagani / Sogno Di Una Notte Destate 1981
LPX117 New Trolls / America OK 1983
LPX141 New Trolls / Tour 1985
LPX155 Roberto Cacciapaglia / Generazioni Del Cielo 1986

LPQ 09065 Alluminogeni / Scolopendra 1972
LPQ 09070 FLea / Topi O Uomini 1972
LPQ 09075 Garybaldi / Astrolabio 1973
LPP 227 Ricordi D'infanzia / Io Uomo 1973
LPQ 09080 Samadhi / Samadhi 1974
LPQ 09081 Procession / Fiaba 1974
LPQ 09082 Alusa Fallax / Intorno Alla Mia Cattiva Educazione 1974



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